tamatebacoは、黒い箱です。ただ、その黒は、ひと言で説明が終わりません。今日は、この黒と、そこに一本だけ走る銀の線について、お話しさせてください。
塗っていない黒です

まず、これは塗った黒ではありません。金属の表面そのものを黒く仕上げているので、塗装のように剥がれる層がありません。光を吸い込むような、底の深い黒です。
黒い箱は世の中にたくさんあります。けれど、その多くは表面に色をのせたものです。金属そのものが黒い、という一点が、手に取ったときの密度の違いになって表れます。
角にだけ、金属の光を残します
ここが、この箱のいちばんの見どころかもしれません。全体を黒くしたあとで、角だけをもう一度削り、金属そのものの光をひとすじ戻しています。
試しに、光の下で角度をゆっくり変えてみてください。黒い面は静かなまま、角の光の筋だけが、一本ずつ動いていきます。全部を光らせないからこそ、その一本が効きます。派手さはありません。見るほどに、線の細さに気づく箱です。
合わせ目に、一本の線

ふたと本体の合わせ目には、鏡のように光る細い線が走っています。黒が静けさをたたえ、その輪郭を、銀色がふちどります。
指で、ふたの縁をなぞってみてください。引っかかる場所が、ひとつもありません。角はすべて落としてあるので、手のひらのどこにも刺さりません。この、引っかからなさは、角を落とす手間をかけた分だけ、生まれています。
使うほどに、あなたの箱になります

金属は、使うほどに手になじみます。指がよく触れるところは、少しずつ表情を変えていきます。小さな傷も、手の跡も、その箱があなたのものになっていく記録です。
買ったときがいちばんきれい、という箱ではありません。新品の顔は一度きりで、その先の表情は、あなたが育てるものです。ひとつずつ番号を刻んでいるので、あなたのもとにある一台は、世界にひとつだけの記録として残ります。長く使うほど、値段のことは頭から消えていきます。
この黒が、他と違う理由
- 塗装ではなく、金属そのものを黒くした深い黒
- 角にだけ残した、動いて見える金属の光
- 合わせ目を走る、鏡のように光る一本の線
- どこにも指が引っかからない、全周の丸み
- 使うほど育つ、あなただけの経年の記録
この黒と線は、実物の光の下でいちばん生きます。手元に迎える一台を、ご覧ください。